新宿駅は東京23区でも有数のターミナル駅で、その周辺の商業的な発展は世界的にも有名です。そのなかでも歌舞伎町は大規模な歓楽街として新宿の代表的なエリアになっていて、絶えず人であふれている印象があります。にぎやかなエリアとして知られる新宿ですが、大都市を感じさせない静かな場所があるのをご存じでしょうか。古い歴史を持つ神社がそれで、大いに発展した街とは裏腹に昔ながらの日本を感じられる場所でもあります。一味ちがった新宿を体感できる神社めぐりをご紹介します。
花園神社
まずご紹介したいのは「花園神社」です。この神社は歴史が古く、徳川家康が江戸に来る前からあったと伝えられています。その歴史のためか、新宿総鎮守として街を守護する神社として知られています。新宿駅や新宿三丁目駅から徒歩数分でアクセスできる神社です。初詣で花園神社を訪れましたが、参拝客でとてもにぎわっていました。駅や歌舞伎町から近い立地が人気の理由だと思いますが、新宿総鎮守としての存在感も重視されているようです。歌舞伎町界隈でビジネスを営んでいるらしいスーツ姿の人もたくさん参拝に訪れていました。花園神社の境内には「芸能浅間神社」もあります。芸能関係の願いごとがあるならお参りするのもいいかもしれません。
稲荷鬼王神社
次にご紹介するのは「稲荷鬼王神社」です。歌舞伎町2丁目にある、江戸時代から続く神社です。鬼王という名前がつく神社はめずらしいなと思ったら、全国でここだけとのことです。最寄りの駅は東新宿駅になります。この神社は病気の治癒に御利益があるとされていて、「撫で守り」というお守りが授与されています。このお守りで病気に悩む部分をなでると回復が期待できるとのことで、私もひとついただきました。健康上の悩みがある人にはおすすめしたいスポットです。境内にある水鉢も見どころです。石で造られた江戸時代のもので、鬼の上に大きな鉢が載っているようなデザインで存在感があります。